入稿完了

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「ホシハナヴィレッジのおいしいタイ料理」を全て入稿しました。128ページをほぼ一人でデザインするという長旅だったので、最後のページを入稿した瞬間は、誰かと抱き合って喜びを分かち合いたい気分でしたが、そんな時にかぎって事務所には僕一人。静かに喜びを噛みしめました。誰かいても抱き合わないか。

この3ヵ月は、とにかく良い本を作ることに集中しました。チェンマイの魅力を伝え、訪れる人を増やし、そして、ホシハナヴィレッジに宿泊してもらうことがこの本が目指すところ。そこで生まれた利益は孤児院に寄付され、彼や彼女の暮らしを支えます。レシピ本を作ることは、なんだか遠回りしすぎてる気もしますが、長い目で見て、彼/彼女たちの力になれると信じています。

デザイナーとして孤児院とどう関わるかについては、なかなか答えが見つかりません。いまのところ確信があるのは、孤児院のロゴやサインをデザインしても意味がないということ。3週間休暇を取ってチェンマイでボランティアとして働くことと、仕事としてレシピ本をつくること。いったいどちらが、孤児たちを支える上で有効なのでしょうね。

Shin Sasaki

デザイナー、D&DEPARTMENT HOKKAIDO のオーナー、一児の父。お酒は飲めません。学生時代にミニシアターで映写技師として働いていたので8mm、16mm、35mmの映写ができるのですが、その技術を活かす機会は20年で1度だけ。