こういう広告ならつくれそう

今回の広告は、ベアドゥへの依存度が高すぎると考えた AIRDO からの「ベアドゥを使わない広告展開を考えて欲しい」という依頼を受けて制作しました。ベアドゥの生みの親である僕たちにそういう依頼をするのですから、AIRDOもなかなか変わった会社です。昨年末からいろいろと提案してきたのですが、なかなかまとまりませんでした。そして最終的に出来上がったのがこの広告。デザイナーである僕と、親ばかである僕の奇跡の共演です。

AIRDOらしさについて考えて、かつ、自分にしかできないことを追求したらこうなりました。自分で写真を撮って、自分でコピーを書いて、自分でデザインして、登場しているのは息子ということに。実は息子の写真を使おうと考えたことには布石があります。昨年、Tomatoのトークを聞いたときに、Dirk van Dooren がプライベートな写真を広告に使ったという話をしていました。その時はなんとなく聞いていたのですが、おそらくそれがヒントになって、息子の写真を使うことにしたのだと思います。 何がどうつながるかわからないですね。

妻は僕がやっていることにはあまり関心を示しませんが、今回はいい仕事だと言っていました。おばあちゃんが喜んでいました。デザイナーの前田さんの反応もよいです。AIRDOも喜んでいるのだと思います。これくらい嘘がない広告なら作れると思いました。つむぎは飛行機に乗っておじいちゃんとおばあちゃんには会いに行かないので、そこは嘘なのですが、それくらいはね、いいんじゃないかと。

Shin Sasaki

デザイナー、D&DEPARTMENT HOKKAIDO のオーナー、一児の父。お酒は飲めません。学生時代にミニシアターで映写技師として働いていたので8mm、16mm、35mmの映写ができるのですが、その技術を活かす機会は20年で1度だけ。