I, Daniel Blake

先週は、たまたま会った東京の友人と「たかが世界の終わり」を、今週は息子と「モアナと伝説の海」を、そして妻と「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観ました。どれか1本観るというなら「わたしは、ダニエル・ブレイク」はいかがでしょう。圧倒的に地味ですが、断トツに素晴らしい作品でした。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」はシアターキノで観たのですが、チケットを購入しようと窓口で「大人を2枚」と言ったら、「お二人揃ってからでないと受付できません」とよくわからない対応。この青年はいったい何を言っているのだろう? 入場券を何枚買おうと僕の勝手じゃないか? と思いつつ妻の到着を待ち、二人並んで入場券を購入したところ、二人あわせて2000円でした。なるほど、祝日なのですっかり忘れていましたが、月曜日はカップルデー。ふたりで2000円と、とてもお得でした。

 

受付の横に設置された冷蔵庫で販売されている紙パックのぶどうジュースを購入して座席につき、予告編が流れる間にストローを刺して一口飲んだのですが、本編が始まるとぐいぐい作品に引き込まれ、気がつけば上映が終わり劇場が明るくなるまで、ドリンクに口をつけずに終わりました。こんなことは始めて。監督のケン・ローチは、1936年生まれですから現在81歳。僕が大好きな監督の一人で、新作が公開されたら必ず観に行きます。予告編を観た作品の中では、雨の日は会えない、晴れた日は君を想うと、2017年アカデミー賞作品賞を受賞したムーンライトが良さそうでした。

Shin Sasaki

デザイナー、D&DEPARTMENT HOKKAIDO のオーナー、一児の父。お酒は飲めません。学生時代にミニシアターで映写技師として働いていたので8mm、16mm、35mmの映写ができるのですが、その技術を活かす機会は20年で1度だけ。