ポルコさま

このポルコというぶたが、どういうお方なのか、物語の冒頭を少し紹介しますね。
いやはや、なんと表現していいのか、ともかく、ここ最近で一番の出会いでした。ポルコさまに出会ってほんとうによかった。

「むかしむかし、まだ、にんげんにあまりちえがなく、けもののほうにちえがたくさんあったころのことです。
そのころ、生きているものは、なにもかもいっしょにくらしていました。
そして、にんげんのなかまをうまくとりしまるのが王さまで、けもののなかまをおさめるのが、
ブタのポルコさまでした。」

「スペインでは、にんげんの子でも、どんなけものでも、ポルコさまにたすけてもらいたいとおもえば、きっとたすけてもらえます。
だれでも、とてもこまることがおこった時は、できるだけしずかなところへいって、心をこめて、ポルコさまにおねがいすれば、いいのです。」

紳士で、丁寧、人に対する親切な態度、段取りの良さ、そしてその姿。どこを取っても憧れてしまいます。
しばらく、携帯の待ち受けはポルコさまに決定です。

『ポロコさま ちえばなし』ロバード・デイヴィス文 瀬田貞二訳 岩波書店 1964年7月15日発行

Susumu Fujita

20代から庭とこどもと本にとりつかれ、いまだその間を行ったり来たりしている。学生の時は旅人に憧れながらも、卒業後、土から離れられない農民になり、鶏と豚と野菜の中で過ごす。その後、札幌に戻り、絵本屋になる。庭プレス、ひげ文庫主催。

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