伊東俊介「あたりまえの宝物」展

会期: 2017年6月1日〜11日(6月6日休館日) 9:00–17:00
会場: 安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄

2017年も北海道で開催される、いとう写真館。写真館の開催に先駆けて、伊東俊介さんの展覧会「あたりまえの宝物」展が、2017年6月1〜11日に安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄を会場に開催されます。気持ちのいい季節、お弁当を持って春のアルテピアッツァにお出かけください。展覧会の内容について伊東さんに伺いました。2つの部屋を使い、片方では全国各地を巡って撮影した肖像写真を、もう一方の部屋ではいとう写真館のモノクロ写真が焼きあがるまでを展示するそうです。モノクロフィルムで撮影された写真が、現像され、プリントされてみなさんの手に届くまでを、写真だけでなく使用している機材なども含めて展示予定とのこと。楽しそう。

札幌ではなくて美唄で展覧会を開催するのがいとう写真館らしいところ。昨年は、ちょうど盆踊りの時期にアルテピアッツァ美唄でいとう写真館が開催されました。「年に一度、盆踊りめがけて人が集まるように、いとう写真館もアルテピアッツァ美唄を訪れるきっかけになれたら嬉しい」と伊東さん。いとう写真館をはじめておよそ10年、場所や人に呼び寄せられて、直感で写真館の会場を増やしてきたのでしょう。大都市にある撮影しやすい会場として札幌にある D&DEPARTMENT HOKKAIDO が残っていますが、どうやら伊東さんの興味は「北海道だからこそ撮れる写真」に向かっているようです。

肖像写真として人物を際立たせるために、雑音が少ない、できるだけシンプルな背景として黒バックのモノクロ写真で始まったいとう写真館ですが、10年が経ち、伊東さんの考えが少しずつ変化しているようです。その土地だから、その場所だから、その人と一緒だからこそ撮れる写真を撮りたいと考え始めた伊東さん。そんなわけで、アルテピアッツァ美唄や夕張郡栗山町の菅野牧園を会場に選んでいます。

5月27日 (土) の横浜を皮切りに、8月14日の奈良・秋篠の森まで2ヵ月半のいとう写真館の旅 2017がいよいよ始まります。北海道の3会場の予約は、6月1日から D&DEPARTMENT HOKKAIDO で受け付けます。ご予約はいとう写真館北海道の特設サイトから。

Shin Sasaki

デザイナー、D&DEPARTMENT HOKKAIDO のオーナー、一児の父。お酒は飲めません。学生時代にミニシアターで映写技師として働いていたので8mm、16mm、35mmの映写ができるのですが、その技術を活かす機会は20年で1度だけ。