D&DEPARTMENT HOKKAIDO レイアウトを大幅に変更しました

D&DEPARTMENT HOKKAIDO のレイアウトを大幅に変更しました。絵本とおもちゃの店ろばのこをビルの2階に招き入れ、庭ビルとしてスタートを切る準備が本格的に始まりました。店のオープン以来、幾度となく大きなレイアウト変更をしてきましたが、今回は2フロアだった店を1フロアにまとめるという大改装。新しい店をオープンするくらいに大掛かりで、さすがにくたびれました。重い荷物を抱えて階段を昇り降りして手や足がパンパン。僕は(文句の多い)作業員のひとりに過ぎず、レイアウト変更の計画はストアのスタッフがまとめたのですが、どうやら目に見えるところだけでなく、レジや倉庫など見えないところに積もり積もった「10年の埃」と「10年の謎」にも手を入れたようで、予想以上に時間がかかりました。レイアウトを仕上げる時間は十分にありませんでしたが、運用しながら改善していくと仕上がるだろうと思います。

2日間に及んだレイアウト変更には、ストアだけでなくデザインのスタッフも参加。さらにろばのこのスタッフと、屋上の管理人やすこさんも強力な助っ人として参加してくれました。自分の店の立ち上げや D&DEPARTMENT 各店の立ち上げを体験してきた僕はある程度予測できたわけですが、スタッフにとっては先の見えない2日間。体力的にも精神的にもストレスがかかっただろうと思います。スタッフのみなさん、おつかれさまでした。ありがとう。

10年前に北海道店をオープンしたときには「お店もデザインだ!」と力んでいた記憶がありますが、今はごく自然に店づくりをデザインだと考えられるようになりました。図面は用意されていますが予定通りには進まないので、現場で判断しながら店をつくっていく。もしかすると店づくりは、デザイナーにとってはライブみたいなものなのかもしれません。僕自身が軍手をしてハチマキ巻いて必死に現場で働いていたので、2日間の様子はまったく写真に撮れていません。撮影できたのは、レイアウト変更が終わり、移動した現像機やプリント機の動作を確認していたマッキナフォトの橋口さんの姿だけ。

最近10年前を思い出すことが増えました。おそらく、今 3KG が置かれている状況が D&DEPARTMENT HOKKAIDO をオープンしようとしていた頃にとても良く似ているからなのでしょう。こういう時期って先が見えず不安になったりイライラしたりすることもありますが、そう何度も経験することではないので、みんなで楽しみたい。月末にはろばのこがやってきて、より賑やかに、楽しく、そして混沌としていくのでしょう。D&DEPARTMENT HOKKAIDO は本日から新しい姿で営業しています。ビルの全面リニューアルは6月20日(の予定)。

Shin Sasaki

デザイナー、D&DEPARTMENT HOKKAIDO のオーナー、一児の父。お酒は飲めません。学生時代にミニシアターで映写技師として働いていたので8mm、16mm、35mmの映写ができるのですが、その技術を活かす機会は20年で1度だけ。