niiiwaのはじまり (0)

2017年3月11日

ついに<庭ビル>がオープン! 東京に住んでいるわたしは、遠くからこっそりと様子をうかがっていたので、あっという間にこの日がやってきたという印象なのだけれど、札幌のみなさんはきっとそうではないはず……。よく見る「テープカット」などというおめでたいセレモニーが行われたのかどうか、この目で確かめられなかったのがとても残念です。

ところで、東京にいると「庭」はとても贅沢なもの。ただありがたいことに、わたしの暮らすマンションには広い中庭があって、夏になるとセミが大合唱。秋になると葉が色づき落葉し、冬になるとモノトーンの静かな景色に。そして春には緑であふれます。こんなふうに中庭のおかげで季節を身近に感じられるわけですが、あるとき、東京に出張にきていた3KGの佐々木さんが、中庭とは反対側のベランダ側に広がるコンクリートの何もないスペースを眺めながら「ここも庭になるよね。土をいれて畑にすればいいのに」とつぶやいたのを覚えています。なるほど、「庭」からは、おいしい恩恵を受けることができるのか、と思ったのでした。

さて、どんなプロジェクトにもそのはじまりがあります。紆余曲折、寄り道したり道草したり、戻ったり休んだり走ったりしてゴールにたどり着くもの。<庭ビル>はここからがスタートなわけですが、オープンというひとつのゴールを迎えた今日、遠くから傍観していたわたしが、少しずつ紐解いていきたいと思います。

はじまりは3月11日。佐々木さんからこんなメッセージが届いたのでした。

S

こんにちは。少し話せますか?

T

話せますー

S

今、ビルの大改装を計画しています。カフェがやめちゃうのがきっかけなんですけれど。

T

カフェ、なんかで拝見しました!残念!

S

そうなんです。でも、次、なんだか面白いことになりそうで、

T

お!

S

今いろいろ練っている最中なのですが、それを本なのか、ウェブなのか、月刊誌なのかにまとめたいと考えています。

T

ほほー!楽しそ!

S

そこで田口さんにお願いできないかなぁ、と。東京と札幌、ちょっと距離ありますけど。

T

やりたいー

S

こういう話って、たいてい実現しないですけど、今回のはちょっと違うと思います。早めに巻き込まれてほしくてご連絡しました。

T

笑 長いものには巻き込まれます。

…と、その後、ビルの2階に移転してきたろばのこ藤田さんと佐々木さんとの会話の文字データ(なんと3万字超え!)が送られてきたのでした。ひとつのプロジェクトの始まりが、こんなにも自由で楽しいものなのだということを、その場に立ち会っていないわたしにも伝わってくるその貴重な会話を、これから数回にわたってお届けしていこうと思います。

「niiiwaのはじまり」の、はじまりはじまり~。

0話: niiiwaのはじまり

1話: 羊を食べて、ロバを誘う

2話: うさぎとやぎの合間に

Mikiko Taguchi

フリーランスの編集&ライター。niiiwaにも度々登場するタイ・チェンマイの、ホシハナヴィレッジのレシピブック『ホシハナヴィレッジのおいしいタイ料理 』(主婦の友社)を担当。近頃はスプラウト栽培がプチブーム。いつかアヒルのいる庭で、キュウリとトウモロコシを育ててみたい。

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