是枝裕和監督作品、海街diary を観ました。この映画は吉田秋生(よしだあきみ)さんの同名の漫画が原作なんですね。全然知りませんでした。吉田秋生さんといえば BANANA FISH ですね。って読んだことないんですけど…
1973年ベトナム戦争のさなか、アメリカ兵士グリフィン・カーレンリースが突然、同じ分隊の兵士たちに自動小銃を乱射して死傷させる。その場に居合わせたマックス・ロボは彼の足を狙撃し取り押さえる。そのとき、グリフィンは「バナナ・フィッシュ」という謎の言葉をつぶやく。
ベトナム戦争とか、アメリカ兵士とか、自動小銃とか、いったいどこが少女漫画なのか戸惑いますが、きっとこの漫画面白いんだろうなぁ、と思います。誰か持っていたら貸してください。
海街diary は、撮影監督の瀧本幹也さんによる映像が素晴しくて、観ていて幸せでした。どこまでが是枝さんの考えで、どこからが瀧本さんの考えなのか正確にはわかりませんが、是枝さんが瀧本さんについて尋ねられた時に「尊敬しています。」と答えていたことから想像するに、この映画の美しさのかなりの部分は瀧本さんのセンスと技術なのでしょう。調べていたら、2013年に Apple Store で開催された、是枝裕和さんと瀧本幹也さんの対談を見つけました。あとで聞いてみます。朝日新聞の & というメディアに掲載されていたインタビューで、瀧本さんが是枝さんとの出会いについて答えられていました。
突然、是枝さんからメールをいただいたんです。「ご相談があります。お願いしたい作品があります。映画です」って書いてあって。僕は映画を撮ったことがないから、びっくりして。ふつう、初めての人に頼まないじゃないですか(笑)。
あとから聞いたところでは、リリー・フランキーさんと深津絵里さんが出ているダイワハウスのテレビCMを是枝さんがたまたま見て、「これ撮ったのだれ?」って。調べたら、僕だったということのようです。
瀧本さんが撮影した海街diaryの写真集を購入したので本棚に入れておきますので、ぜひ見てください。是枝裕和さん、吉田秋生さん、瀧本幹也さんと、製作者のことばかり書きましたが、なんといっても四姉妹を演じた、綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんの圧倒的な存在感がこの作品の魅力であることは間違いありません。さらに、脇役のはずの加瀬亮さん、大竹しのぶさん、リリーフランキーさん、樹木希林さん、風吹ジュンさんなどに、脇役には到底収まりきらない存在感があります。