村上春樹さん、坂本龍一さん、三宅洋平さん、小沢健二さん、渡部真也さん、菅家明彦さん、僕が好きな人にはある共通点があるようです。2カ国語(以上)を話す人。もしくは、日本以外に住んでいる(でいた)日本人。渡部真也さんは d design travel やようこそさっぽろの翻訳を担当してくれていて、菅家明彦さんは、直営店ができるまでの十数年間、日本で FREITAG の考えを日本に広めていた方です。
欧米の映画や音楽が好きな僕は、英語を話す人と趣味が合う、くらいに思っていたのですが、もしかすると、バイリンガルの人にはある共通の視点があり、僕はそこに共感しているのかもしれないと最近思うようになりました。何かを発見したような気分でいる僕ですが、海外に長く住んでいる方にとっては「いや、それはそうでしょう」ということなのかもしれません。2カ国語を話す、もしくは、2つの文化圏で生活するという経験は、物事の捉え方の根本に影響を及ぼす気がするんです。
バイリンガルはあくまで個性のひとつなので、外国語を話さなくても面白い人はたくさんいますし、あぁ、この方、苦手だなぁ… と感じるバイリンガルの方もいらっしゃいます(ただの人見知りという場合も多いですが)。誰かが世界を変えてくれるのを待ち望むのではなく、自分なりの方法で少しずつ世界を変えようとする方々の中にはバイリンガルが多い気がします。変えられるかどうかはともかくとして。
5月から金貞姫(キム・ジョンヒ / Kim Junghee)さんが加わり、3KGは多言語化が進んできました。初めての外国人スタッフです。外国人の雇用は会社を設立したときから目指していたこと。最初の一歩を踏み出すまでに10年以上かかりましたが、着実に次に進んでいきたいと思います。